紬の絹糸(後)





      わたくしの子供を望むと言った、貴方の言葉を
      歓喜をもって聞いたわたくしは
      絶望的なまでに、愚かだったのです。



*   *   *



 春が訪れ梅が咲き誇る夜、梅園で催された女たちだけの宴。
 梅は神秘的に夜に映え、月は煌々としている。このうえなく華やかな集まりに、艶やかに身を凝らした女たちは笑いさざめく。酒も入り、解放感から嬌声が飛ぶ。
 ここは炯帝が後宮。夜毎の宴に楽しんだ先帝時代とは違い、このように贅を尽くした饗宴は久方ぶりのこと。女たちが少しばかり羽目を外すのも致し方ないといえるだろう。  だが、宴も酣となり、青皇后春耶が登場すると、途端に場が引き締まった。別に女たちが、彼女の地位や、堅実で有名な性格に遠慮したのではなく、自然にそのような雰囲気になる。
 悪意でも好意でもない、だが強い注視が常に皇后を取り巻いていた。今夜もそうだった。誰もがその圧倒的な存在感に、気圧される。
 それも無理なからぬこと、と賢妃として後宮に収められた桂姫は、遠いところで皇后を見詰めながら思う。
 彼女の瞳は黒曜石。差し合わせたわけでもないのに、誰もが初めて彼女を見たとき同じ感想を持つ。これほどに鮮烈な印象を持つ瞳を、賢妃は初めて目にしたのだ。
 春耶であるという存在そのものを示すかのように勁く、そのくせ寡黙な瞳。感情の起伏があまり現れない表情。
 これほどではなくとも、数カ月前までは自分も似たような存在であったことを知らない壺帛賢妃は、春耶に近寄り難いものを感じていた。春耶は彼女とは違い、陽龍と出会っても俗世の住人になることはなかったので。
 壺帛賢妃桂姫は、哀しさと寂しさ、そして圧倒的な陽龍への恋慕の情を抱いて、青皇后春耶を見る。
 彼女は考えの読めぬ眼差しで、ひとり梅に見入っていた。神秘的な、けれどそれ以上の価値があるのかは分からぬ女性。
(何故?)
 貴妃には家柄では遠く及ばない。
 美しいが徳妃ほどではない。
 淑妃ほどに教養があるわけでもない。
 武妃のように華やかでも、幼いときのあの方を知る訳でもない。
 ――賢妃より陛下を愛してもいない。
 なのに何故この方なのか。
 陛下は何故、この方でなければならなかったのか。
 薄暗い嫉妬が桂姫の身を苛み、その罪悪感のあまりどうかしてしまいそうだった。



*   *   *



 時は流れた。
 その間に陽香の後宮では、五人の皇子と一人の公主が生まれていた。
 それでも後宮は乱れない。それは炯帝最大の功かもしれなかった。
 当初、一番家柄の良かった伯氏と、皇太子妃であった泰氏が陽龍の後宮の皇后候補であった。それを差し置いて、革命で敗北者となった栄皇太后の妹を母親に持つ 氏が皇后に立つことを、誰もが危ぶんだ。殊に気性の激しい伯氏の逆鱗を恐れてのことだった。
 だが争いは起こらなかった。
 青氏は皇帝の愛を受け皇后になったが、万事、貴妃となった伯氏よりも控えめにし、寵愛を笠に着ることをせぬと自らを律した。
 貴妃となった伯氏もまた、賢い女であった。彼女を陽龍が後宮に迎え入れたのは彼女の実家の後ろ盾が必要であったからだが、彼女が聡明であったことも理由の一つだった。彼女は勝ち目がないというのに、嫉妬深く実家の権勢に頼って青氏を蔑むことは、却って自らの誇りを汚すことだと分かっていた。
 泰氏は武妃となったが、妃としてではなく、友として炯帝の側にあった。彼女は天子の妻であることを望まず、二人の間に出来た皇子の母であることだけを望んだ。
 皇后と二人の妃は役割分担をよく心得ていた。青氏は愛を、伯氏は後ろ盾を、泰氏は友情を皇帝に分け与える。逆にいえば、重要な妃、目を掛けられた妃はこの三名だけであると言えた。
 壺帛氏 ――賢妃はいつも想うだけであった。
 そしてこれからもそうだろうと桂姫は思う。彼女は儚く浮世離れした少女から、儚いものの芯は苛烈な女性となっていた。
 開輪七年、つまり新帝の即位から七年の歳月が経っていた。最早、寵を与えられることはないと悟るには、十分すぎる時間だった。
 だが、そんなある夜、賢妃の館に皇帝からの迎えの使者がやってきた。彼女は驚いて使者を迎え入れた。使者は宦官、それも皇帝の閨房をつかさどる、敬事房太監であった。彼は賢妃の名の入った緑の札を手にしており、それゆえ彼女の驚きは驚愕へと変わった。
 緑の札は、皇帝が晩餐の後に選び、敬事房太監に渡したものだ。つまり彼女は初めて皇帝に夜伽を命じられたのだった。
 信じられぬ気がした。気が遠くなる心地がする。胸の中を雑多なものが吹き荒れ、目尻を濡らせた。
 もう一度、陽龍さまのお側にいられるのだ。
 ただそれだけのことが、賢妃には幸せだった。
 胸の高鳴りを押さえつつ、賢妃は準備をした。湯殿に入り、化粧を施す。
その後、裸にされ毛布に包まれると、彼女は宦官によって皇帝の寝室まで運ばれた。
 そして積年の願いが果たされる。

 こんなに側近くで、陛下のお顔を拝見したのは何年ぶりだろうか。桂姫は制御出来ぬ高揚感の中でそう考える。
 桂姫――賢妃の地位はけして低くない。官位でいうと正一品。後宮内の序列で言うと、「五妃」は皇后のすぐ下にあたるので、他の四人の妃と並んで二番目ということになる。しかし、五妃であっても皇帝の寵がなければ、死ぬまで皇帝と会話することさえないこともあるのだ。皇帝は数え切れないほどの妻を持つが、その多くは皇帝の顔も知らずに年老いてゆくのだから。
 久しぶりに見る陽龍はますます皇帝としての威厳を備えていた。鋭い線を描く頬。すっと通った鼻梁。何もかもを射抜く眼差し。七年が過ぎ、彼は成熟した大人の男になっていた。好ましい方向への変化。
 歳月を重ねても褪せるどころか重なってゆく想いが、ようやく形をとったような気がした。画の中の人物を愛すかのように現実味のない、空しい桂姫の恋心が確かなものになる。
 あるいはそれは不幸だったのかもしれない。そのまま今までのように陽龍と触れ合うことがなければ、想いは時に風化するか、美しいままに昇華することがあったかもしれないのに。
 しかし過ぎてしまったことは繰り言でしかない。現実に桂姫は再び陽龍と会ってしまったのだから。
 そして生涯、桂姫がそれを後悔することもなかった。
 陽龍は仄かな香の煙る寝室で、賢妃との間に子供を望む、と言った。
 歓喜が賢妃の身体を支配した。
 純粋な愛ゆえの台詞ではないことなど、とうに分かっていた。しかしそれでも、陽龍との子供を孕むことが出来る、ということは至福の想像だった。確かに陽龍の血肉を分けた子供が、自分の腹に十月十日宿り、生まれる。それはとても幸せな行為だと思った。皇帝が妾の元を去っても、子供が手元に残るのだから。子供は、わたくしに皇帝との繋がりを感じさせてくれるだろう。
 つい先日までは考えもつかなかった突然の幸せに、賢妃は身体と精神の全てを縛された。そして愛のない交わりと理解しながらも、なんのためらいも戸惑いもなく、皇帝に身を任せた。



*   *   *



 風の音がする。
 燎原の火の如く、燃え盛る火を煽る風のうねり。
 馬上の娘は、手に剣。
 背後に従者を率いて。
 額から血が、流れている。
 凄絶な姿。肩までの髪がはためく。
 ………妾に向かって微笑んだ。



*   *   *



 何だったのだろう。
 ぼんやりした気持ちで桂姫は夢を反芻した。
 嵐のように妾の心の中で暴れた、あの映像は。
 飲み込まれる、そう思った。あの夢に飲み込まれる。
 何の根拠もなく。
 早朝、皇帝の腕の中で目を覚ました桂姫は、昨晩見た不思議な夢のことをつらつらと考えていた。
 皇帝が訪れるようになって二週間、夜を迎えたのは四度目である。いつもなら目覚めて隣に陽龍がいることに、幸せを噛み締めるところなのだが、今日はあの夢がどうにも気になってそんな気分になれない。
 有名な占師に夢判じでもさせるか。
「壺帛氏」
 眠っていたとばかり思っていた皇帝が、唐突に賢妃を呼んだ。
「なんでございましょう」
「貴女に子供が出来たのかもしれない」
 何を言うのか。
 信じる信じない以前に、賢妃は皇帝が本気でそんなことを言ったのだとは思わなかった。あまりに唐突であったことも原因していた。
「御子が………?」
 そっと尋ね返した桂姫に、どこか不思議な眼差しで皇帝は頷いた。
 それで、真偽はともかく皇帝が本気でそれを信じているのが分かった。
 桂姫はなにやら不快な気分になった。
「ああ。………子供の夢を見た」
 そんな賢妃など露知らず、確信めいて皇帝は言った。
 予知の夢など、自分で制御出来るものではない。だが、外れることもない。そして夢で見た出来事の大抵は、後に陽龍の生の中で重要な位置を占めることになるのだが、このとき陽龍はそれに気づいていなかった。
 それにしても、子供が生まれる夢など、緋楽以来だ。陽龍は、幼馴染で今は武妃である、泰桃珠の生んだ公主のことを思い浮かべた。他の皇子のときは何も見なかったのに、緋楽のときは受胎を報せる夢を見たのだ。
 賢妃は動揺のあまり、意識を遠くにやった皇帝を凝視する。
 夢を見た、という皇帝の言葉に心臓を鷲掴みされた。
 夢ならわたくしも見た。
 同じ時間に、あきらかに常とは異なる夢を。
 あんな夢をわたくしは見たことがない。予知だといわれれば否定出来ぬほどに、あれは力ある夢だった。
 本当に身ごもったのかもしれない。
 そう考えた賢妃に、しかし幸せは訪れなかった。
 皇帝は子供だけが目的。目的が達成されれば、最早わたくしに用はない。
もう陛下がわたくしを召すことはないだろう。
 当初のように、それでも子供が残る、という考えは生まれなかった。逆に、子供は桂姫にとって陽龍を奪う敵であった。
 愛しさなど生まれなかった。
 嫌だ、と全身が叫んでいた。
 ――嫌だ、子供などいらぬ!
 烈しい、血みどろの望み。
 いっそのこと、子供が流れてしまったなら。
 堕胎することが出来るのなら!



*   *   *



 十カ月が過ぎる。
 それは蒸し暑い夜のことだった。
 子供は流れることもなく、堕胎されることもなく、病弱ではあるが無事に出産された。子供は公主であった。
 複雑な思いで賢妃は子供と接した。
『赫夜、と名付ければよい』
 半刻前、訪れた陽龍はそう言った。
 陽龍は、子供の名前は全て自分が付けると決めているようだった。
『美しき名を賜りまして、光栄に存じます』
 深々と頭を下げた賢妃に表情がなかったことを、皇帝が気づくことはなかった。
 きっと皇帝が父親として娘に与えるものは、この名前が最後だろう。賢妃は半ば確信する。
 ――赫夜。
 陽香の高祖が詠んだ唄の中からとったのだと、賢妃は後から知った。
 名を得た娘に、しかし何の心も動かぬ自分に、賢妃は気づいていた。
 祝福の血を持たぬ娘。
 わたくしは赫夜を心からは愛せまい。
 子は夫婦の鎹という。しかし、陽龍の後宮においては当てはまらない。子に恵まぬ皇后には寵が離れない。そしてわたくしにとっては、赫夜の誕生こそが、陛下との縁の切れ目であるのだから。
 賢妃は、けして両親に愛されることのない娘を哀れに思った。それとともに、自分の愚かなさまに泣いた。
 愚さを自覚しながらもどうしようもない、この心。
 しかし彼女は、陽龍を愛する前の自分に戻りたいとは思わない。それは自分を否定することである以上に、彼を愛さぬ自分が想像さえ出来ないからだった。
(本当に、なんて愚かで救いがたい………)



*   *   *



 皇帝が斃れた。
 その報が賢妃に届いたとき、皇后は静かに、穏やかに涙したという。
 貴妃は誇り故に、崩れそうになる自分を戒め、唇を噛んだ。武妃は悲痛に「考龍」と叫んで、泣き伏した。淑妃と徳妃のことは知らない。陽香の終わりを感じて、身を寄せ合ったのだろうか。
 賢妃は娘を目の前にしていた。
 突然すぎる皇帝の訃報。
 娘が泣いている。しかし彼女は冷静に娘の顔立ちを見つめていた。娘のそれを心穏やかに見つめることが出来たのは、初めてのことだった。
 陽龍の子供たちは、悉く父親の風貌を受け継いだ。そのため、それぞれ異母の皇子、公主らだったが、並べてみると同母の兄弟、姉妹で通用するだろう。赫夜も例に漏れず、陽龍に似ていた。
 しかし赫夜の性格や眼差しは、陽龍でなく、あきらかに賢妃のものだった。儚さと苛烈さ。そして弱さ。賢妃にとって、そんな娘の性質はとうてい愛せるものではなかった。赫夜は自分自身の鏡であったから。顔は陽龍に似たのに、その中身は厭わしい自分自身。赫夜を見る度、賢妃はそれを思い知ってしまうのだった。
 だが今、賢妃は目の前で泣いている赫夜を、愛しく思った。何故、そう思ったのかは分からない。ただその心は穏やかだった。
 赫夜の涙は止まらない。細い肩を震わせ、声を殺して。生前、一度も父親から愛された記憶がなくとも、娘はひたすらに嘆く。賢妃は、娘の涙は自分のためだということを知っていた。娘は、最愛の人を失った母のために泣いている。
 わたくしは一滴も涙は流れぬというのに。
 けして哀しみで心が麻痺したのではない。そうではないのだ。
 赫夜が女官に支えられて退出した後、入れ替わるように春陽公主が訪れた。桂姫はいままで、皇后春耶が皇帝に望まれて生んだ、この公主を見ることは自分の娘を見ることと同じくらいに辛かった。しかしもはや彼女を前にしても、辛くはない。嘘のように苦しみが引いていた。
 陽龍の存在が消え失せたことで、負の感情から解き放たれたのだと知った。陽龍がいなければ、彼が愛した者に対する嫉妬も意味を成さない。だが同時に、この人生にも意味がなくなった。
 母親と同じ瞳をしながら、眼差しは父親のものを受け継いだ春陽公主は、静かな瞳で賢妃に、貴女は殉じることは許されません、と言った。それ以外の余計なことは一切口にしなかった。
 潔いまでの態度。彼女の母親である 春耶は、きっと殉じることを望んでいるというのに。
 普通、皇帝が死ぬと皇后と五妃は尼になる。しかし特別に望んで殉じる者もいる。特に皇帝が非業の死を迎えたときなどは多い。ただの自殺と殉じて死ぬことの違いは、死ぬと皇帝とともに葬られることである。これ以外では、皇后であっても皇帝と同じ墓には入れない。だが、殉じることが許されるのは、皇后か五妃で、しかも寵姫である者だけだった。
『承知しております』
 目を伏せて賢妃が返すと、公主の声が初めて震えた。
『お力になれなくて申し訳ありません』
 公主は頭を下げた。
 そして顔を上げた公主の瞳は、真摯すぎた。父親と同じ、なにもかもを射抜く眼差しだった。
 思えば、公主はこの先のわたくしの行動を予見していたのかもしれぬ。しかし、彼女fわたくしを阻むことはなかった。誠実であるがゆえにそうしてくれたことが、なによりありがたい。
 わたくしはなにも、捨て鉢になって、その道を選んだわけではないのだから。
 賢妃は瞳を閉じた。
 心の中は静寂というより無でしかなかった。
 己の中を占めていた激しい愛憎の感情がなくなり、空虚が賢妃の中に残っていた。
 再び思う。この人生に、意味はなくなったと。
 彼ゆえに苦しんだのと同じように、彼ゆえに生きてきたのだから。
 娘のためには生きられない。娘を愛しく思うのは、彼がいないから。けれど彼がいない世界こそ、無意味なものはないのだから。

 ───最後に赫夜と相対したとき、紀丹宮は落ちようとしていた。そのとき賢妃は初めて、そして最後の母としての義務を果たした。それは、側にいてやれぬ赫夜のために微笑むことという、本当にささやかなものであっ
たけれど。



*   *   *



 血を感じた。
 己から流れ出した、生命の水を。
 赤き流れは桂姫にとって、死、そのものだった。
 最早、血を止めることが出来ぬのと同じように、誰もわたくしの命が流れてゆくのを止めることは出来ぬ。
 非現実な光景、けれど思考だけは妙に生々しい。
 ───ああ。
 激痛が、桂姫を敢え無く、狂わしていた。
 想いが、桂姫を辛うじて此岸に繋いでいる。
 倖せだったのだろうか、わたくしは?
 改めては考えたことのないことだった。
 倖せだったのだろうか、わたくしの人生は。
 わからない。けれどわたくしは陽龍さまをお慕い申し上げた。人を愛せたということは、存外幸せなことなのかも知れぬ。
 人生を終わらせようとする今なら、そう思える。
 全ての苦しみから解放される今なら。
 涙は溢れる。
 哀しみゆえではない。自分の人生とその死に対しての感慨であった。
 あるいは単に、痛みのせいかもしれないが。
 一瞬だけ、娘のことを思った。
 最後のとき、抱いてやればよかったなと考える。初めての後悔。
 いままで、あの娘がそうされたがっているのを知りながら、わたくしはそうはしなかった。せめてあのとき抱いてやれば、そして母の温もりを与えてやれば、あの娘はこれからの苦難であろう道を、もっと頑張ることが出来るだろうに。
 わたくしの、温もりを。
 ああ、意識が途切れる。
 ────考龍さま………。





       あのとき確かに夢を見ていた。
       平らかな流れを乱す夢を。
       しかしそれすらも大いなる流れ。
       抗うのが何故、人は至上であると?
       わたくしはただ、ゆるゆると流されるのみ。







*   *   *






ささやかに ただささやかに儚く
儚く 流されるままに
苛烈な祈りも ただ密やかに


定めと流れの紬
一目を織り成すは絹糸


誰も信じぬ 彼女自身とて
その生が天を廻すなど
けれど、ああ確かに
流されるのみを選ぶさまは 寧ろ頑な


彼女は紡ぎ糸の如く歴史の一目となり、
そして紡ぎ糸の如く歴史に埋没す




────儚き人


定めゆえに紬を織り成し流れとす















(紬の絹糸・了)

紬(つむぎ)=絹を織ること。あるいは、絹そのもの
紡ぎ糸=絹糸



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